頭痛・肩こり・手のしびれ

頭痛

代表的な慢性頭痛は3つで「片頭痛」、「緊張型頭痛」、「群発頭痛」が挙げられます。
日本ではストレスから起こる緊張型頭痛が圧倒的に多いです。
片頭痛の患者さんも決して少なくなく、女性に多いと言われています。
頭痛はありふれた症状であるためか病気としての認識が低く、適切な治療を受けている人の方が少ないです。 また、慢性化すると治りにくくなってしまいます。

頭痛

片頭痛

慢性頭痛の中でも生活支障度が高いのが片頭痛です。
月に1回~数回起こるのが一般的で、痛み出すと1~2時間でピークに達し、4時間~2・3日程続きます。片側あるいは両側のこめかみにズキンズキンという心臓の拍動と呼応する脈打つ痛みの発作が起こり、発作時に動くと痛みが悪化するのが典型的です。また、睡眠不足、ホルモンの変化による体調の変化、光や音、におい、気圧や気温の変化など痛み以外の症状を伴います。
これらは発作時に痛みを増強させる悪化要因にもなります。

【片頭痛を起こしやすい人の特徴】

  • 普段からちょっとした外界の刺激や、体調の変化に敏感な人
  • 女性ホルモンが関与することから圧倒的に女性が多い
  • とても真面目
  • 1つの事に集中してしまう  

緊張型頭痛

日本人に最も多い頭痛で、「孫悟空の輪っか」とたとえられるように頭のまわりを何かで締めつけられるような鈍い痛みが特徴的です。
長時間に渡って同一姿勢での作業をしていると頭重感と共に首・肩に強いコリを伴います。
また、めまい、ふらつき、目の疲れ、全身のだるさなどを伴うことがあります。緊張型には反復性と慢性の2パターンがあります。
反復性のように時々起こる程度ならば日常生活に支障はありませんが、それが慢性になると治りづらくなりますし、生活支障度も高くなります。

緊張型は片頭痛とは違って身体を動かしても温めることで筋肉の緊張がほぐれて楽になります。
原因としては、ストレス、不安、同一姿勢による筋の過緊張や眼精疲労による刺激などが挙げられます。
そして痛みがストレスとなりさらに筋肉を収縮させて頭痛をひどくするという悪循環に陥ります。
近年では、パソコンやゲーム、スマートフォンの普及とともに若年層にも増加傾向にあります。

 

【緊張型頭痛を起こしやすい人の特徴 】

  • 和服の似合うなで肩体型の人
  • 肩や腕の同じ場所で荷物を長い時間持ち続ける    …など

※過度なストレスは脳の興奮を招きますが、ストレスが続いている間は意外に頭痛が起こりにくいものです。
危険なのはストレスから解放されたときです。平日は仕事や学校などがあり交感神経(興奮・ストレス)が亢進し、休日になりますとお休みモードに入り副交感神経(リラックスさせる)が亢進します。これにより、脳の血管が緩み、頭痛を感じさせる神経が刺激されることで頭痛が起こります。
そのため、平日は起こらない頭痛が休みの日になると出てきてゆっくり休む事も出来なくなってしまいます。

群発頭痛

短時間の激しい痛みを伴い、一定の期間ほぼ毎日のように発生する頭痛で、夜間や睡眠中に頭痛が起こりやすいといわれています。
片側の目の奥がえぐられるような激烈な痛みであまりの痛さにのたうちまわるほど。ですが短時間ですのでしばらくすると何もなかったように痛みが引くというのが典型的なパターンです。(15分程度で鎮まることもあれば数時間続くこともあります。)とくに痛むときには鼻水がでる、目から涙が出る、まぶたが垂れ下がるといった症状を伴う事があります。
季節の変わり目や年末年始に多発し、また不摂生を重ねると体内時計の乱れやウイルス(インフルエンザ、帯状疱疹など)の暴走を許し発症につながります。

 

【群発頭痛を起こしやすい人の特徴 】

  • 20~40歳代 特に男性
  • 飲酒:血管拡張作用があるため発作が必発する
  • 喫煙:鼻の奥にある粘膜の神経節が刺激され発作が生じやすくなったり痛みが生じやすくなる
  • 寝る間も惜しんで仕事をバリバリこなし、週末はアウトドアにいそしむというエネルギッシュな人
鍼灸治療 » 頭痛に対しての鍼灸治療は効果的で、筋肉や神経に直接アプローチをかけることにより痛みを緩和することが出来ます。
治療としては、緊張してかたまってしまった頭、首、肩などの筋肉をほぐし、血流改善効果が期待できます。

肩こり

多くの人が悩んでいる肩コリですが、その感じ方は様々です。肩がこわばる、首から肩が張る、背中が重い、腕がだるいなど症状を感じる部分は肩に限らず首や背中、腕まで広範囲に及ぶことがほとんどです。

頭痛

生活習慣

慢性的な肩コリを訴える人の特徴として同じ姿勢を続けている、姿勢が悪い、運動不足、生活が不規則(食べ過ぎや睡眠不足)などが挙げられます。肩コリはこれらのように筋肉を動かしていない緊張状態が続くことによって結果的に筋肉疲労を招く原因となります。なかには不眠や頭痛、吐き気を伴う事もあります。

自律神経

自律神経は交感神経と副交感神経からなり、活動時には交感神経が優位に働き、心身を休める時には副交感神経が優位に働きます。
しかし視覚や聴覚、暑さや寒さなど外からの刺激によるストレス、悩みや心配事などの精神的ストレスなどが加わると、交感神経が過度に刺激され興奮します。すると血管が収縮し、血行不良を招き、その影響で筋肉が酸素不足になったり、老廃物の排出が滞ってしまい筋肉のコリが生じるのです。
生活習慣の方で“緊張状態が続く”といいましたが、これは交感神経が優位になってしまっている状態です。

鍼灸治療 » 鍼や灸には自律神経を整える作用があります。
そのため肩コリによって興奮してしまった交感神経を鎮めることができ、収縮していた血管が拡張し、血行促進、酸素も十分に行き渡り、老廃物の排出もできるようになります。その結果、肩コリだけでなく、肉体疲労、眼精疲労、精神疲労などにも効果を表します。
ただし、肩コリを鍼灸のみで完全に解消するには元々ある生活習慣が強く影響しているため簡単ではありません。
日常の姿勢を見直し正しくするよう意識したり、ストレスを解消したり、運動・ストレッチをするように心がけるなどが必要になります。
肩コリを治すには、鍼灸治療だけでなくご本人の生活スタイルの改善が大切になってきます。

手のしびれ

手根管症候群(正中神経麻痺)

手首の骨と人体で形成された手根管という狭い通路があり、その中に通る正中神経という神経が圧迫される病態です。
正中神経は親指~薬指の半分までというほとんど手指全体の感覚をつかさどっています。
手を使いすぎたり、リウマチなどで手根管内を通る腱がむくんだり、手関節周辺の骨折や関節症がおこったりすると正中神経が圧をうけます。それにより、母指側の手首にしびれや痛み、脱力が引き起こされます。しびれが強いと夜中に目が覚めることもあります。
手根管部を指先で軽く叩いたり押したりした時にしびれが指先に放散し、手首を手のひらの方向に曲げると症状が増強します。症状が進むと親指の付け根の筋肉が委縮してしまい、親指と人差し指でものをつまみにくくなったり、OKサインを 作れなくなってしまう為早めの処置が必要です。
軽ければ患側での手仕事をせず安静を保てば自然治療していきます。

橈骨神経麻痺

橈骨神経麻痺は飲酒後の就寝時やうたた寝、腕枕をした際など、腕を圧迫する体制で長時間寝てしまったことによる発症が多いです。
橈骨神経は腕の付け根から腕の骨をまくように走っている神経のため、腕が長時間圧迫されると神経にもダメージが及びます。橈骨神経が麻痺すると「下垂手」といって手首の関節と指をのばすことが困難になりだらんと垂れ下がった状態になってしまいます。
その他の原因としては骨折などの外傷、上腕骨の骨折または脱臼、ガングリオン(手の甲側の関節に出来やすいゼリーのような腫瘤)などがあります。
一時的に麻痺した場合は自然に治る場合がほとんどですが、ずっと続くような場合は病院に行きましょう。

肘部管症候群(尺骨神経麻痺)

肘の内側のくるぶしの後に骨と靭帯で形成された肘部管というトンネルがあり、そこを尺骨神経が走行します。狭くゆとりがないために慢性的な圧迫やけん引が加わると神経の麻痺が生じます。大工や画家など、肘をよく使用する労働者に生じやすいです。
初期症状は手の平・甲両方の小指~薬指側で手首をこえた少し広い範囲にしびれ感が生じます。麻痺が進行すると、手の筋力が低下し小指と薬指がまっすぐにのびなくなってしまいます。この状態を「鷲手」といいます。
筋力低下が進んでいくと、指を閉じたり、開いたりも出来なくなり握力も低下します。

ギヨン管症候群(尺骨神経麻痺)

肘の内側のくるぶしの後に骨と靭帯で形成された肘部管というトンネルがあり、そこを尺骨神経が走行します。狭くゆとりがないために慢性的な圧迫やけん引が加わると神経の麻痺が生じます。大工や画家など、肘をよく使用する労働者に生じやすいです。
初期症状は手の平・甲両方の小指~薬指側で手首をこえた少し広い範囲にしびれ感が生じます。麻痺が進行すると、手の筋力が低下し小指と薬指がまっすぐにのびなくなってしまいます。この状態を「鷲手」といいます。筋力低下が進んでいくと、指を閉じたり、開いたりも出来なくなり握力も低下します。

鍼灸治療 » 正中神経麻痺、橈骨神経麻痺、尺骨神経麻痺に共通して言えることは、軽度のものであれば自然に治っていくものもありますが、そうでないものは時間がたてばたつほど治りにくくなってしまうということです。
それぞれの神経の経路上や硬結部位・圧痛部位に刺鍼をして血流の改善を目的とした治療を行います。
また低周波鍼通電療法をおこなうことで神経に直接刺激を加え鎮痛効果を高めます。

頸椎症(頸椎症性神経根症)

加齢に伴い、頸椎の椎間板が傷み弾力性を失うなど、変性してしまった状態を「頸椎症」と呼びます。
椎間板はクッションのような役割を担っていますが、クッション性を失うと不安定になり正常な動きが出来なくなります。
椎骨には異常なストレスがかかり、椎骨の周囲が棘のように突出する骨棘が形成されます。 変性してしまった椎間板が後方に突出してしまったり骨棘が突き出ることで椎間孔という神経の通り道を狭めてしまい、神経根を圧迫することで起こる症状を「頸椎症性神経根症」といいます。
原因は加齢による変性で、年を重ねることで自然と変性していきます。その為ある程度の年齢になると一定の割合で発症してしまいます。中年~高齢の人で特に男性に多くみられます。
特徴としては左右どちらか片側の肩~腕にかけて痛みが生じ、腕や手指のしびれが出ることも多く痛みは軽いものから耐えられないような痛みまで程度は様々です。上方を見ることやうがいをするなど、首をうしろにそらせることで痛みが強くなります。上肢の筋力低下や感覚障害が生じることも少なくありません。首から上肢に痛みやしびれが生じる疾患は非常に多く鑑別診断としてレントゲン検査を行います。

鍼灸治療 » 圧迫を受けている神経根の周りの筋肉の緊張をとることにより、血管循環もよくなり首の痛み、しびれ、その他の随伴症状を楽にしていきます。
また、肩甲骨の内縁に症状が でる場合もあり、痛みのある局所にも治療を行います。

胸郭出口症候群

首から肩の付け根にある前斜角筋と中斜角筋、鎖骨の下にある小胸筋が何らかの原因で緊張を引き起こし、その間を通っている腕の神経や血管を圧迫することで首や肩、腕にしびれや痛みを引き起こす疾患です。また圧迫されることにより、肩コリ、首・肩のこわばり、腕のしびれ、冷感、脱力感が生じます。
30歳前後の女性に多く見られ、なで肩や筋肉が少ない人に起こりやすいです。なで肩の人は元々胸郭出口が狭く、筋肉が少ないと腕の重みで神経や血管の重みが圧迫されてしまいます。
男性ですと、怒り肩で首が短く筋肉質の方は筋肉などで胸郭出口が狭まったために発症する例もあります。

【神経性・血管性の症状の違い】

  • 神経性:項背部痛、前胸部痛、上肢のしびれ、疼痛、脱力感など
  • 血管性:上肢の蒼白、冷感、脈の途絶など まれに肘を曲げて腕を上げるような動作をするだけでも激しい痛みを感じるようになったり、その姿勢を長く保持していると腕や手の色が蒼白から紫に変化してくることもあります。
鍼灸治療 » 胸郭出口の構成筋である斜角筋などの緊張改善、そこから出ている神経の興奮抑制を目的とした治療を行い、圧迫を軽減し血液循環の改善をはかります。
また腕を上げたりなど症状を悪化させるような作業や、重いものを持ち上げるような作業は避ける必要があります。
重症例では手術が必要な場合もありますので、一度整形外科などに行かれた方がよいかもしれません。

上腕骨外側上顆炎(テニス肘)

手の使い過ぎやテニスなどのスポーツなどによって、肘の外側の部分に痛みが起こる病態です。
上腕骨外側上顆という肘の外側の部分に付着している手首をのばしたり反らす時に使う筋肉の腱が炎症を起こすことで痛みが生じます。
手拭い・雑巾を絞る動作、肘をのばしたまま重いものを持ち上げたりすることで痛みを確認できます。

鍼灸治療 » まずは、使いすぎていた部位を休ませるためになるべくテニスなどの肘を使うものは避けたほうがよいと思います。
腕の筋肉が硬くなったことにより起こっている場合は鍼灸治療が効果的ですが、骨や関節が原因の場合手術を必要とする場合があります。
ほとんどは筋肉の使い過ぎによることが多い為、炎症が起こっている急性期では行いませんが、炎症がなくなったころに鍼と並行してお灸をすることで、血液循環がよくなり治りやすくなります。

腰痛・足のしびれ

腰痛

腰部脊柱管狭窄症

背骨は首から腰の先まで長いトンネルのような形でつながっており、このトンネルが脊柱管で中には神経が通っています。加齢とともに腰椎や椎間板が変形したり、脊柱管のまわりにある靭帯が厚くなったりなどして少しずつ狭くなっていきます。
脊柱管内が狭くなることにより中にある神経が圧迫され、痛みやしびれが起こる状態を脊柱管狭窄症といいます。女性よりも男性に多く硬くてしっかりした骨に起こりやすいです。
腰をそらすと痛みが起こり、腰を丸くすると痛みが和らぐのが特徴で主に腰、おしりからひざの裏側にかけて痛みを感じます。長時間同じ姿勢でいたりすると、足に痛みやしびれが起こることがあります。間欠性跛行(かんけつせいはこう)といって休み休みでないと長い距離を歩けない歩行になることもあります。
また、神経の障害がひどくなると、排尿や排便に障害が起こることがあります。

鍼灸治療 »
脊柱管狭窄症は薬や神経ブロックで痛みが治まらない場合でも、鍼灸で治まることがありますので、外科的手術を受ける前に鍼灸治療を受けることをおすすめします。
鍼灸には鎮痛効果があるため、痛みやしびれだけでなく間欠性破行が改善した症例もあります。また、腰部の筋緊張を改善し、局所にかかる負担を軽減することで辛い症状を緩和する効果があります。

腰椎椎間板ヘルニア

「ヘルニア」とは、組織が本来あるべき位置から飛び出すことです。
腰椎椎間板ヘルニアは、椎間板が飛び出してその後ろを走っている神経を圧迫することで起こります。
腰椎は前脊柱の中で身体の重さのかかり方が大きく日常動作による負担がかかりやすいため、椎間板が最も障害を起こしやすい部分です。高齢者には比較的まれで、50歳以下の人によく起こり比較的若年層に多く見られます。
腰の痛みが出るのはもちろんですが、それよりもおしりから足にかけて電気が走るような強い痛みやしびれ、下肢の脱力などの症状が特徴です。ちょっとした姿勢の変化や寝ていたり、咳やくしゃみをするだけでも症状が強く出ることがあり、時には歩くことも困難になります。

自己チェック

あお向けになり、膝をのばして片足を上げていくという方法があります。
ヘルニアがある場合は少し挙げただけで下肢に激痛が走ります。

鍼灸治療 »
保存療法という安静に保つ方法よりも、鍼灸治療を行った方が効果は高いです。
椎間板にかかる負荷を減らすために、腰部の筋肉や靭帯の緊張をほぐします。
臀部から足にかけての症状が強くでている場合には、筋の緊張をほぐすほか、神経にもアプローチをかけていきます。
腰椎椎間板ヘルニアの治療

そうすることで、椎間板に栄養のある血液が流れやすくなり、痛みの緩和につながります。

坐骨神経痛

坐骨神経は、腰部からおしり、ももの裏、ふくらはぎ、すね、足の甲、足先へと走行している神経の名称です。
坐骨神経痛は神経が圧迫等の障害を受けた為に神経の走行上にしびれや痛みを発症するものです。
腰椎に起こる異常によって坐骨神経が圧迫されることがありますが、年齢が若い場合は腰部椎間板ヘルニアが多く、高齢になると腰部脊柱管狭窄症を原因として発症することが多いです。
程度は様々ですが、生活に支障が出るほど重くなることもあります。主な症状は、腰やおしりの痛み、おしり、ももの裏、足にかけての痛みやしびれ、身体を動かすと痛みやしびれが悪化、痛みのため歩行が困難、足に触られた感覚が鈍い、などが挙げられますが、ほとんどの場合これらの症状が出るのは片側のみです。
坐骨神経自体は疾患の名前ではなく症状の名称のため、坐骨神経の痛みが出た場合には原因になる疾患(ヘルニアなど)を調べる必要があります。しかし、ある日突然痛みだすといった原因がよくわからない場合もあります。
まず、坐骨神経の疑いがある場合には一度整形外科を受診しレントゲンやMRIなどで状態を確認することをおすすめします。

鍼灸治療 »
神経が障害を受けている部位によって治療法は変わってきますが、腰、おしりを中心に坐骨神経の経路に沿った部分に治療をしていきます。片側に症状が出るのがほとんどですが、患側をかばうことで健側の腰や足にまで負担がかかる場合もあるため、左右両方でみていきます。
神経痛の場合鍼と共に低周波鍼通電療法を行うことで、神経の過敏性を抑え痛みの緩和が期待できます。

冷え・むくみ・生理痛

冷え

①食生活乱れタイプの冷え

  • パン食が多い
  • 冷たい食べ物、飲み物(お酒を含む)を取る
  • 外食が多い(コンビニ食なども含む)
  • 甘いものを好む
冷えにきくお灸

普段できるポイント⇒
体温以上の物の飲食をしましょう。
白砂糖は体を冷やしますので控えましょう。
(売っているお菓子に使われているものは、ほとんど白砂糖です)

②運動不足(筋力低下)による冷え

  • 血管(血液)は筋肉中に多くありますが、血液は筋肉を動かさないと流れていきません。
  • 女性はもともと筋肉が付きにくい(血管・血液が少ない)ということもあり、冷えが起こりやすいです。

普段の生活ポイント⇒
体を動かして筋肉を使うことで血行が促進されます。

③ストレスによる血行不良タイプの冷え

  • 自律神経は体温の調節を行う神経です。
    また、この神経は 交感神経 副交感神経 に分けられます
    人はストレスがかかると 交感神経(緊張させる状態) “ が働き、この状態は
    手先・足先に血液が運ばれなくなります。
    そのため、手足が冷えてしまうのです。

普段の生活ポイント⇒

リラックスタイムを作る&全身浴をする。

※ストレスの原因:仕事内容が過酷 仕事の時間が長い 夜遅くまで起きている など

④低血圧

低血圧の方は全身に血液を送る心臓ポンプの力が低いため、身体の隅々まで血液を送ることができずに手先、足先が冷えてしまいます。
普段の生活ポイント⇒
運動して心肺機能を高めることで、心臓のポンプ力が強くなり、血液が送り出されやすくなります。
また、活動している状況を作るために朝食はきちんと摂り、脳に栄養を送りましょう。

⑤貧血

ヘモグロビン(鉄分とタンパク質がくっついたもの)が少ないことを貧血といいます。ヘモグロビンは全身に酸素を運び、各細胞とくっついて栄養を燃焼させます。つまり、ヘモグロビン(酸素)が足りないと代謝(燃焼)が起こらないため、冷えが生じてしまいます。

普段の生活ポイント⇒
鉄分が多い食材を意識していただくとよいです。(あおのり、煮干しなどがGOOD)

■一番多い冷えのタイプはストレス型といわれています。

また①~⑤のタイプが複合している方もいらっしゃいます。

 

《 注意!! 》食べ過ぎは体を冷やします。

消化の時は胃腸に血液が集まってきます。そのため手足末端までは血液がまわらないので、

食べ過ぎを続けていると冷えにつながります

冷えの鍼灸治療法 »

■筋肉に鍼を刺して、さらに低周波の電気を流して筋肉を動かすことで血流を促進していきます。

■自律神経を整えるツボが手足にありますので、そのツボを使い治療をしてまいります。

むくみ

原因

  • ①冷え(血行不良) 

余分な水分と老廃物を運ぶのは静脈とリンパ管です。冷えが起こると特に静脈の流れが悪くなり水分が滞り、むくみとなってしまいます。

【対処法⇒】血行促進をすることでむくみが解消されていきます。

 

  • ②塩分の摂りすぎorカリウムの不足

塩分は水を多く取り込む性質があるので、たくさん塩分を摂取すると余分な水分をため込んでしまうことになります。塩分はカリウムとのバランスが大事。比率がくずれ、塩分の方が多くなってしまいますとむくみの症状が現れます。
【対処法⇒】カリウムは海藻類に多く含まれるので、ひじきやわかめなどを摂取しましょう。

また塩分の摂り過ぎにも注意しましょう。

 

  • ③同じ姿勢の継続(運動不足)

身体には筋ポンプ(筋肉が動くことによってリンパが流れる)という仕組みがあります。

長時間同じ体勢でいると、筋肉を動かさないためこの筋ポンプが作用しなくなり、リンパが流れず余分な水分が蓄積され、むくみとなって症状が現れます。

【対処法⇒】運動やストレッチで筋肉を使うことにより解消されます。

 

  • ④タンパク質不足

タンパク質は体内の水分量を正常に保つための重要な栄養素。

このたんぱく質が少ないと、いらない水分が排泄(汗・尿など)されずにたまってしまいむくみとなります。

【対処法⇒】肉、魚、乳製品などの動物性タンパク質に多く含まれます。

 

普段からこのようなセルフケアができれば良いのですが、なかなかできないのも事実です。

そういった方のためにリンパドレナージュで流していく方法がございます。

リンパドレナージュとは体内に溜まってしまった余分な水分や老廃物を体外へ排出するための手技です。

リンパの走行に沿って水分と老廃物を流して移動させます。

正しい方向へ水分と老廃物が流れていくと、むくみが解消され、体が軽くなります。

また、リンパが正しい方向へ流れていくときれいなボディーラインが出てきますので、

痩身の効果も期待できます!

 

さらに併せて鍼やお灸を使い、血行を改善し温かい体を作ることでリンパが流れやすくなります。

早めに体質改善をすることで、健康に生活できる体に変えていきましょう。

 

生理痛

(1)プロスタグランジンによるもの

生理痛の主な原因はプロスタグランジンというホルモンによるものです。
このホルモンは子宮の筋肉を収縮させて経血を排出させる働きをもっています。
プロスタグランジンが血行不良(冷え)により腹部に滞ると、常に子宮筋を収縮するため痛みが起こってしまうのです。
生理痛の改善

〈子宮が冷えてしまう原因〉
ストレスが最も大きな原因です。
子宮の動きは①自律神経と②ホルモンで調整されています。

①ストレスがかかると自律神経の交感神経が働き(血管の収縮が起こる)血行が悪くなります。
②*女性ホルモンが体温調節をしていますので、ストレスによりホルモンが正常に分泌されないと体温調節機能が乱れて身体が冷えてしまいます。

※また、身体が冷えて子宮に血液が来なくなると、栄養素なども運ばれてこなくなるため、子宮の機能が低下して動きも悪くなってしまいます。
このようにストレス(精神的な部分)と子宮は深く関わっていますので、ストレスのない生活が生理痛の緩和につながります。
また、腹部を温めたり、温かいものを食べたり飲んだりすることでも痛みが和らぎます

(2)子宮口が狭い

子宮内膜が排出される子宮口が狭い方は、子宮内膜を排出しにくくなっています。
そのため子宮口が狭いと、子宮内膜を無理やり押し出そうと子宮筋を強く収縮してしまうため痛みが発生してしまうのです。
出産経験が少ない女性や子宮がしっかり成長していない若い女性に生理痛が起きやすい傾向にあります。 
子宮内膜とは、経血のことを指します

(1)が原因の場合は鍼灸治療や適度の運動をして冷えの改善の治療が効果的です。
(2)が原因の場合は痛みの改善が難しいです。が腹部を温めることで一時的に痛みを緩和することはできます。

美容

美容鍼

美容鍼は鍼を皮下に刺して細胞や組織に働きかけるもので、肌の内側から改善していく美容法です。
鍼を刺すことで筋肉などに傷がつき、そこを修復しようと血液が集まってきます。血流が改善することで様々な効果が得られます。

美容鍼
  • 顔色が明るくなり透明感がでる
  • 血液中のタンパク質(コラーゲン)がハリを出しシワを目立ちにくくする
  • ニキビ(=炎症)の症状の進行を抑えて早期改善につながる

フットマッサージ

ふくらはぎは「第2の心臓」と言われており、身体にとって重要な部分になります。下半身の血液を心臓に戻すには、重力に逆らわなければなりません。ふくらはぎはその血液を心臓に押し上げるポンプのような役割をしています。                         運動不足や冷えになどによってふくらはぎの筋肉が固まってしまうと、ポンプ作用がうまく働かず血液が滞るため、倦怠感やむくみ、慢性的な疲労や痛みなどの症状が出てきます。                                         
フットマッサージはオイルを用いて硬くなってしまった足まわりの筋肉を温めながらほぐしていくため血行が良くなり、上記症状の改善が期待できます。                       

フェイシャル

お顔の悩みは様々でシミ・しわ・たるみ・ニキビなどがあり、その原因としては筋肉の緊張、血行不良、老廃物の蓄積などがあげられます。
フェイシャルマッサージではオイルを使い、コリ固まった筋肉をほぐし血流を改善、さらにリンパを流して老廃物の排出をうながします。
美容鍼と併せて行うことでより効果が期待できます。

フェイシャル